今、注目されているポートランド流・ライフスタイルって?
ポートランドって言うと、サードウエーブコーヒー(地元のこだわりのカフェ)が広まった都市のイメージでしょうか?世界が注目している、ポートランドに行って見ることで、何を思い、感じたのかをお伝えしたいと思います。
40年前は、野外に出られないくらい空気も川も汚れていて、最悪な環境だったポートランドの市街地。そこで、住民自らが立ち上がって街を再生して行ったのです。
今では、全米で『 住みたい都市No.1 』 さらには人口60万人のこの街に、驚くことに毎週400人が移住していると言われています。
その街の魅力は、環境に気を配り、生活の質を高めることを優先する。大量生産よりハンドメイドだったり、自動車より自転車や歩行者を優先したり、地産地消にこだわっている等々。。
カナダで見つけた、ポートランドのイベント広告
この価値観に共感し、特にITやデザインなどの創造的な仕事や志向を持った人々が多く暮らしている。「気取らずに、格好つけず、幸せに生きていける街、自由にクリエイティブに生きて行きたい人にピッタリ!」なんだそう。。
ハンドメイドの置物
バンクーバー経由でポートランドに向かうことに、、空港でチェックインをすませて、ゲートに着くとビックリ!そこに停まっていたのは、なんとプロペラ機でした・・(焦)
バンクーバーから飛行機で約2時間で着く手軽さとTAX・FREEということもあり、カナダからの観光客が多く訪れるそうです。その日も満席!飛行機が苦手な人は、バスや鉄道もあるので、時間に余裕がある時には、アクセスの選択肢として考えられます。
無事に到着し出口の辺りで立っていたら、直ぐにチケットの購入方法を案内係の方が親切に教えてくれ、迷うこともありませんでした。
空港からレッドラインに乗りダンウンタウンへと向かい、グーグルナビではここからホテルまで徒歩10分との案内です。少し不安になりつつ、わずかな登り坂を重いスーツケースを引きずりながら、暫らく歩くと汗ばんできた...!
諦めかけて、タクシーは?と探すけれど、、一向にこない、そもそも車が少ない!街の中心地なのだけど??ようやくホテルにたどり着くと、モダンでお洒落なつくりにホッと一息。チェックインの際、貰った地図を見て、がっくり・・・ホテルの近くまでストリートカーが通っていたことが分かりました。
滞在していた、ホテル・モデラに隣接しているレストラン。。
ワイン&お料理ともに最高でした。地元の人に人気です!
持ってきたガイドブックには、詳細な地図が記載がなく全く当てにならないと気づき、知人から情報を得て、Northエリアに行くことにしました。ホテルのデスクに尋ねると、とても親切に行き方を説明してくれました。
自然志向のお店
東洋とのミックス・カルチャ-な雰囲気の雑貨店。。
レジ横のネコちゃんは、本物です!
お茶の専門店のStash Teaで、オリジナルブレンドのお茶を飲んでリラクッスした後、自然・健康志向のアイテムを揃えたショップ、そして、東洋風の不思議な雰囲気の雑貨店など..ウインドウショッピングを楽しみ過ごしました。
個性的なお店が集まっているNorthエリアは、とてもポートランドらしい街並みだと感じながら、散策を満喫できました。
ホテルに帰ると、
「Northエリアは、いかがでしたか?」と声掛けてくれたり、チェックアウトの際にも日本の包丁に関心があるという話になり、会話が盛り上がりました。
今まで色々な国を訪れましたが、こんなにホテルマンとの距離を近くに感じたことは、ありませんでした。ホテルマンだけではなく、住民の多くがシビックプライドを持って生活していると強く感じました!
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理想的な街と言われている、ポートランドの大きな課題は、経済的な側面が挙げられます。若者の失業率が全米の中でも高く、オレゴンの経済は、過去の不況を完全に克服できたとは、まだ、言えない状況だそうです。
中心街から少し離れると、あちこちに空き店舗やオフィスを目にしました。州のビジネス・不動産開発などの規制が厳しく、経済が多様化が出来ていないことがその理由だと指摘されています。
バンクーバーとオレゴン州ポートランド両方とも「住みやすい街」として知られています。両方の街に行ってきづいたのは、街がとてもコンパクトだと言うことです。どこに行くにも渋滞や人混みを気にしないで、気楽に行けると感じました。
NPO団体HelpAgeの調査では、
「高齢者が住みやすい条件」をランキングにした結果では、カナダ4位、アメリカ8位、日本9位でした。
カナダは、投資マネーが流入して経済成長率は上昇しているのですが、それに対して物価が高く失業率も7.08%(2013年)と決して低いとは言えません。
しかし、高齢者にとっての生活や身体的な安全性を確保すること、具体的には交通機関へのアクセスなどインフラ整備や年金制度などを経済成長を続けながらもバランスを取って、生活の質を整えていると感じました。
住民たちの非営利的な活動と民間の経済的な活動のバランスを上手く調整しながら、街づくりを考えて行くことが大切なのだと分かりました。
追記:
まだ、観光地としてあまり知られていないこともあり、ガイドブックが少ないので観光局のHPなどでイベント情報を必ずチェックすることをお勧めします。後は、実際に行かれた人からの口コミ情報を入手するのも大切だと思います。
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