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2016年1月31日 (日)

「金曜日の妻たちへ」その後のストーリーは?

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(撮影:たまプラーザにて)

「金妻」(キンツマ)ご記憶に残っている方もいる思いますが、1980年代にTBS系列で放送されだ連続ドラマ「金曜日の妻たちへ」のことである。東京郊外のニュータウンに夢のマイホームを持った、団塊の世代の男女が繰り広げる人間模様を描いたドラマ。『核家族の夫婦像として描かれた、新しいライフスタイル』が、女性に受け入れられて一種の社会現象とまでなった。

―― 理想の暮らしって、どんな暮らし? ――

一昨年前、研究テーマである「集合住宅のコミュニティ」について調査したり、関係する様々な情報を集めたり、地域のイベントやセミナーに積極的に参加した。

集合住宅と言っても全国にたくさんある、そこで都市近郊にある公団住宅にフォーカスすることにした。なかでも、「金妻」の舞台になった田園都市線沿線に注目した。なぜなら以前、つくし野駅周辺に住んでいたことがあった、それが選択理由の1つだ。

つくし野は、金妻のロケ地にもなった場所である。以前から『郊外の戸建に住む夢』を描いていたが、もしかしたら、このドラマの影響があったのかもしれない。環境のいい場所で子育てをしたいという要求は、その当時、私たち夫婦の共通の認識だった。

―― 理想と現実の暮らしとの違い ――

しかし、実際に引っ越した後と思い描いていた「ライフスタイル」とは、かなり違っていた。①どこにいくのも、車が必需。どこの商業施設も巨大で、必要なモノを探す時間・距離ともに長く掛かった。都心だとコンパクトにまとまり、品数も適度に限られていたが、郊外では品数が多すぎて選ぶのに一苦労した。

当時他には、②子育て中の同じ世代が周囲に少なくて、公園に行っても子ども連れの母親が殆ど居なかった。近所を散歩しても、人通りも少なく公園にも子どもが数えるほどしか、見あたらなかったのを記憶している。

郊外には、親世代だけが暮らし、子ども世代は利便性が高い都心のマンションに住んでいるため、ファミリー層が少ない。昭和42年に土地区画整備組合と東急不動産が協力して開発した地域になる。昭和52年から建築協約により、良好な環境を保つように街づくりを続けてきた。しかし、その一方で、環境を維持するために建築の規制(建ぺい率、延床面積、高さ制限ねど)が厳しくなり、その結果、外部からの若いファミリー層にとっては、高額となり住宅所得が難しい状況になっていた。

更に驚いたのは、③週末になると「市の広報課の車」が迷子になっている高齢者の情報を度々流していた。そして、引越しを決定した最大の理由は、④泥棒に入られたこと。主に①~④の理由から、私達家族の郊外移住計画は、早々に断念して中止することになった。

そもそも、「戸建に住む」こと自体、自分たちのライフスタイルに適応していなかったことが、暮らしてみて分かった。戸建は、窓が多いことで戸締り・防犯などの管理が負担になる。憧れだった庭も、年間を通して手入れに手間と時間が掛かる。周辺は、高齢者が多く早朝から活動的で、ゴルフを打つ練習音で毎朝目が覚めた...etc しばらくして、暮らしにくいと感じ、2年足らずで住み慣れたエリアに戻った。

―― 暮らしやすい街とは、どんな街? ――

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(撮影:美しが丘にて)

このような経緯があり、田園都市沿線の郊外について、感心を持ち情報収集を進めた。2020年のオリンピック後に東京・神奈川の人口が減り始めると予想されていることで、私が体験したこと以外にも、様々な課題があると考えられる。例えば、人口が減少することで税収が減り、公共事業の新設工事ができなくなる。それだけでなく、建物・設備の老朽化で維持管理に対する費用は、年々増していく。他にも、行政サービスの低下などが考えられ、これまでのような、サービスを受けられない可能性が高くなる。

暮らしやすい街とは、どんな街か?それは、『弱者にとって、暮らしやすい街』であると考える。なぜなら、誰もが弱者になる可能性があるからだ。お金がたくさんあって、何不自由なく暮らしていても、突然病に倒れることもある。超高齢化社会を迎えて、自分も含め老いていくことは避けられない。高齢者だけの問題ではない。災害や防犯でも、誰もが弱者となり得る。若者に関しても、経済的な弱者だとも考えられる。毎日の暮らしで、多くの人が生活に不安を抱えていることは、「暮らしやすい街」とはいえない。

―― ご近所づきあいが健康に影響?! ――

近年、地域の絆や人とのつながりが豊かなほど、住民の健康状態がよいことが報告されている...

コミュニティについて調べ始めると、横浜市がオープンデータを活用して住民参加型のワークョップ&セミナーを開いたり、様々な取り組みをしていることが分かった。地域住民だけではなく、情報をオープンにして共有することで、外部の私も気軽に参加できた。このことがきっかけとなり、横浜市郊外の集合住宅の再生について、深堀していくことにした。

次回は、「マンションの一生とコミュニティ」について

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