塾って何のために?
『塾って通わせていましたか?』
先日、ある方から先輩ママとして相談されました。
遠い記憶を思い出して、そう言えば娘が小学3年頃には数学だけ、近所の塾に通わせていたと記憶している。その後、国語も追加したように思う。
何が正解だったのかは、分からない…高学年には、中学受験のため専用の塾?に週1回で通う状況でした。娘の場合少し特殊で、クラッシック・バレエを続けながらの塾通いで、受験もバレエに関係することで希望の学校があり、そこを第一希望で、受験したいという思いでした。
結局は、学校や塾の勉強とバレエ、文武両道という形で続け希望する学校に入学しました。その後も、ギリギリまでバレエを続けながら大学受験をしました。
大学受験は、第一希望ではなかったけれど、本人や親たちも満足する大学に入学して、充実した学生生活を送っていました。大学でも、クラッシックバレエのサークルに入り、最後まで続いていました。
そう言えば、1つだけ不思議だったことがあります。大学の受験科目に、最後まで数学を選択していたことです。もっと、別の選択をしていれば第一希望の大学に行けたのかもしれません。なぜか譲らず、粘り強く勉強していました。
残念ながら受験には反映されませんでしたが、数年後の就活では文系なのに、理系の学生が希望する会社にも複数内定をいただきました。有難いことに、第一希望の会社に就職して働いています。
思い返すと塾がメインではなく、その先にある「本当の目的は何なのか?」が問われている気がします。大学受験もそうです。〇〇大学に行くのが目的ではなく、その先の「将来何になりたい」とか、「何を学びたい」とか、子ども自身が何をしたいのか?それが、一番先にあるべきだと、、
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私自身は、塾とか勉強が全く苦手な子どもでした。苦笑
徳島の市街地で、両親が共働きしていたために、ひとり留守番させるのは寂しいだろうと、親が家庭教師を雇ってくれてました。その家庭教師と、勉強もしないで屋外に出かけて、ずっと絵を描いたり自由にしていました。親には申し訳ないけど、とにかく殆ど勉強していませんでした。
いつも、近所の友達と野山でザリガニ・フナ釣りやカブト虫の幼虫を見つけに行ったり、おたまじゃくしを観察したり、つくしやみかんを採ったり、四季折々の色々な体験や発見をしました。
祖母や伯母が暮らしていたところは、徳島の山間の小さな町でしたが、夏休みになると長期間遊びに行けるのがとても楽しみでした。祖母から、里山の暮らし方を体験を通して教わりました。
考えてみたら、いまの都会の子ども達は、この様な体験が出来ていないですね。本当に貴重な経験だったのだと、改めて感じています。娘にもっと経験させたかったと、今更ながら思います。自然の中での遊びから、創造力を学んだ気がしています。
子ども達には、創造力を育む教育が求められている。
社会が劇的に変化している中で、「創造力が豊かな思考」や「自然環境から得る知識」など、幅広い学びが重要だと考えています。そうした土台があった上に、何に興味を持っているのか?周囲が気づいてあげたり、引き出してあげられると良いですね。
私自身、絵が描くのが好きだったことがきっかけで、アートやデザインに興味を持ち、今の仕事に就いていると思います。
今後も自然や祖母から教わった、『体験知』のようなことを都会の子ども達に伝えて行けたら良いと考えています。
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