情報とは情感を刺激するものだから『情報』なのである。情報を
得て何を知ったかではなく、何を感じたかが大事なのだ。だから
情報は、報道の『報』の上に『情(情け)』を乗せている。『情』とは
人間味のある心、思いやり、優しさ。情報は常に『情』を常に乗せ
て発信したい。
これは、宮崎の「いい話」を集めた全国紙の社説第一号に載せら
れた一部である。
編集長の水谷氏は、30歳の時に東京から宮崎に家族3人でUタ
ーンしたが、フリーター暮らし。2人目の子どもが生まれてから本
腰を入れて働こうと、ハローワークで紹介されて入ったのが今の
会社だった。その後、前経営者から会社を譲り受けた。
「いいこと書いてあるな」と言われるような新聞にしようと妻と決
めた。しかし、部数は伸び悩み経営は火の車。妻が飛び込み営
業をして契約読者を増やしていって、やがて「面白い」「こんな
情報を知りたかった」という評判が口コミで広がった。
社説のネタ元は、聞いた話から、本や新聞、映画まで様々だ。例
えば、「抱っこの宿題忘れんでね!」はあるミニコミ誌で読んだ話
を基にした。
小学生のこはるちゃんが学校から帰るなり「今日の宿題は抱っこ
よ」と叫んだ。担任の先生が「おうちの人から抱っこしてもらってき
て」という宿題を出したのだという。こはるちゃんは、お父さんお母
さん、おじいちゃん、ひいおばあちゃん、2人のお姉さんの計6人
に抱っこされ、翌日、クラスで「抱っこのチャンピョン」になる。数日
後お父さんがこはるちゃんに「お友だちはみんな抱っこの宿題や
ってきとったね?」と聞くと「何人か、してきとらんやった」との答え。
「だけん、その子たちは先生に抱っこしてもらってた」。
世の中捨てたもんじゃない。
「抱っこの宿題は、子どもたちにではなく親に課された宿題なの
だった」
「こうした話を知ると、自分だけにとどめておけず、多くの人とに
伝えたくて仕方なくなる」のがエネルギーの源だ。そして、感動は
人から人へと伝わっていく。
昨年末には、自傷行為を繰り返す女子高生から手紙が届いた。
「こんな新聞があるとは、知りませんでした。社説を読んで、救わ
れました。とあった。数週間後この生徒から紹介された別の女子
高生から「あたたかく読みやすく、人間的な魅力を感じました。
諦めていた大学受験にチャレンジします」とつづった手紙が来た。
「現代人は情に飢えている。昭和のある時期まで残っていた助け
合いや思いやりを感じさせる物語に心震わせるのはそのためだ。
『いい話』は、時代が求めている」。
このコラムを読んで、考えさせられました。私たちは、日々情報の
洪水にさらされている状況だと言える。テレビ・インターネット・SNS
あらゆる情報を得て過ごしているけれど、本当に求めている情報
なのか、曖昧なまま受け入れている。受け入れるしかないのか?
時に疑問を持ちながら、生活しているのかもしれない。
この頃は、個人までもが情報を発信している(このブログも含む)
情報を選別することも大切だと感じているが、選別する作業もな
かなか大変だったりする。
今一度振り返る必要があると思いつつ、ただ何となく過ごしている。
調べようと思えば、ほぼどんな情報でも知ることができる。けれど、
その信憑性はどうなのか、真相がどの程度まで語られているのか、
信頼でき受け入れられるものなのかどうか、その判断基準までは、
誰も教えてくれない。
信じるかどうかは、その人に委ねられている。
こはるちゃんの先生が出した、「抱っこの宿題」は現代人が忘れ
かけている、大切な心と心のふれあいがスキンシップを通じて
子どもに伝わるのでしょう。娘が小さい頃読んでいた育児書にも
、子どもを抱っこすることは、子どものすべてを受け入れて育む
ことにつながるとあった。抱っこすることで、子どもは愛されてい
ると感じるそうだ。
子どもが嫌がる年齢でも、スキンシップを試みたい。
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今年も箱根に行って来ました。
湖が真正面に。。
美術館のレストランにて。。ボリューム満点・味も最高!!
同じ敷地を少し散策。。
また、行きたいです!
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